先日昔からの知人が働いている、新しくスタイリッシュなホテルに泊まりました。
知り合った頃は二人とも20代、そして二人とも人事部。
ホテルで働く私たち人事の人間にとって、身だしなみをきちんとさせる事は大切な仕事の一つ。
髪型、メーク、靴や腕時計まで細かく決められていた規定を守らせることに奔走していました。
夕方5時ごろのチェックインやディナー営業などで忙しくなる前に、館内の「見回り」をしていました。
服装チェックですね。
メークが崩れていたり、髭が伸び始めているスタッフは私の顔を見ると「出たー!」と逃げ出す始末。
まるで風紀委員でしたね。
その頃はホテルで働く者にとっては、きちんとした身だしなみこそがお客様の満足度を上げる重要な要素だと思っていたので、かなり厳しく指導していました。
ところが知人のホテルに着いてビックリ、きれいなブルーの髪のレストランスタッフ、スニーカーを履いたフロントスタッフ、そして営業部長はスェットパンツ。
(もちろん全員とてもオシャレ!)
時代の変化を感じましたねー。
ダイバーシティの観点から言っても「男性はこうあるべし、女性はこうあるべし」と理にかなわない厳しい規定を作る事は不要ですね。
でもこれも時間の流れの中で、徐々に変わってきた事。
仕事に直接的には関係ないかもしれないこういう時代の変化を、うまくアップデート出来ていますか?
ある程度から上の世代のマネジメントの方達と接していると、このアップデートがうまく出来ている人ほど、軽やかに生きているように感じます。
周りの若い世代の人たちを尊重しながら対等に付き合って、うまくやっている。
そのせいか新しい情報にも詳しい。
そんな人が多いようです。
「今の自分の仕事に役に立つかどうか」だけを判断軸にしない。
大きなうねりをゆるっととらえる力を持ち続ける。
これもマネジメントにとって重要なスキルではないでしょうか。
そんな事を考えさせてくれる素敵なホテル滞在でした。
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