またまた管理職研修で目隠しワークをしました。
目隠しした人に言葉での指示だけで、数メートル先のテーブルにあるお水を飲むなどのチャレンジをクリアさせるもの。
ルートの途中には、椅子や段ボール箱などの障害物がいくつか置かれています。
曲がったところに人がいるという障害物もある。
指示する役の人は、目隠しした人には障害物の事を一切触れずに障害物を回避させるルートを説明するんです。
コレ毎回です。
でも時々うっかり段ボールに爪先が当たったりする。
そうすると目隠ししている人は大混乱になってしまいます。
そこで指示役の人が「あ、段ボールがあるんだよ」と伝える。
この様子を見て、なるほどなーと考えてしまいました。
きっと指示役の人は「障害物=回避させるもの」と判断するんでしょうが、その回避のさせ方がどうなのかな?と
指示役は事前には一切障害物について話題にしません。
理由は「不安にさせたくないから」。
でも何かのはずみで障害物に触れてしまった時の、目隠ししている人の心境はどうでしょう?
きっと恐怖だと思うんですよね。
「なにコレ!聞いてないし!」と。
上司(指示役)がその仕事を達成する途上にある障害物について全く伝えていないと、部下(目隠ししている人)はどうなるでしょう。
障害物に出会った瞬間にフリーズしてしまう、または後退してしまうかもしれませんね。
障害物=困ったもの、ではなく、一つのマイルストーン(通過点)だと捉えてみるのはどうでしょうか?
そうすると上司も部下も、障害物に出会う事に恐れる事が少し減るかもしれませんね。
「この先もしかしたら
、こういう難しい事が起きるかもしれない。そうなったら一旦立ち止まって考えてみて。それでも対応が難しい時は教えてね。」と事前に伝えておく事で、混乱が少なくなり、「障害物」が「チャレンジ」という前向きなものに変わる可能性があります。
目隠しワークの指示役が、毎回段ボールの横をうまくすり抜けられますように!と願うような顔で見守って様子を見て、本当にみんな優しいんだなーと思います。
でも「3メートル先に段ボールがあるよ」と言ってあげる優しさもあるんじゃないかなあとも思う場面でした。
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